三角だんごの作り方【きれいに積むコツ】《通夜・新盆・彼岸》
三角だんご(積みだんご)を
きれいな形に積み上げるコツ
横長にすると、スマホで、見やすくなると思います。
すみません。
お通夜・新盆・お彼岸等
仏事に準備する、三角に積んだ白いお団子が
三角だんご(積みだんご)です。
しろ団子が、きれいにできても、
三角に積み上げる時に、ご苦労なさる話をよく聞きます。
できる限りのものをととのえて、
故人を送り出したいのに、悲しくなってしまいますよね。
ちょっとしたコツさえ覚えておけば、
いつかの日の、助けになります。
※だんごの数やお供えの仕方は、宗派や地域によって違いがあります。
三角だんごをきれいに積むコツ
おだんごをつくるときに準備するもの
だんご粉(200g位のもの一袋)
ひと山分・21個ほどできます。上新粉をつかう地域もあります。
ボウル
こねやすい大きさのもの。
小さいとうまく力をこめられません。
少量の水(100㎖ぐらい)
加減しながら加えるので、
計量カップなど注ぎ口のあるものがつかいやすいです。
大きめの鍋(だんごを茹でるためのもの)
菜箸
あみ杓子が楽ですが、水切れを重視するならば、菜箸がいいです。
濡れふきん(かたく絞った、清潔なもの)
盛り付ける皿(または三角に折った半紙)
お団子の作り方
混ぜる
ボウルに粉をあけます。
水は一気に入れず、混ぜながら様子を見て足していきます。
いわゆる耳たぶぐらいのかたさを目指すのですが、
三角だんごの場合は、
こころもち硬めに作ったほうがきれいな形になりやすいです。
※上新粉をこねる時は、お湯を使うと粘りが出てよくつながります。
こねる
こねていきます。
水が足りないような感じがしても、
少し我慢して力をこめて、こねていくと馴染んでまとまってきます。
どうしても固いようなら、水はしずく程度に足していきます。
頑張ってこねていると、
ねりこがまとまって、ボウルにも手にも、粉がつかなくなってきます。
そうなると、生地の完成です。
よくあるピンチ 水が入りすぎちゃった💦
粉をこねているとき、
水が入り過ぎて、ゆるくなってしまうことがあります。
そんな時は、粉を足してこねなおせば大丈夫です。
そのために、粉を余分に準備しておくと安心です。
できあがり分量は、多くなってしまいますが、
おやつにおいしくいただきましょう。
お砂糖かけるだけでも美味しいよ。
まるめる
手のひらで転がして、3㎝前後の太さの棒状にします。
懐かしい粘土あそびの要領です。
同じ大きさになるようにちぎっていきます。
最低でも21個できるように加減してください。
ちぎったものを、きれいな球形を目指して
手のひらでコロコロころがし、まるめていきます。
この時点で、もうお鍋でお湯を沸かし始めましょう。
ゆでる
ぐつぐつに沸騰したところへ、丸めたものを入れていきます。
もとが、多少いびつでも、
ゆでられているうちに結構まんまるになってきます。
沈んでいたものが、順次、浮かんできます。
全部浮いてから、1分ほどしてから取りだします。
冷ます
ゆであがったものを、
固く絞った濡れぶきんの上にのせていきます。
ここで、ほどよく冷まし、余分な水分をとばします。
お皿に受けるのは、
どうしても水がたまるのでオススメできません。
菜箸でつまみあげたり、あみ杓子ですくいます。
菜箸のほうが水切れが良いのですが、
強くつかみすぎると箸の跡がついたりします。
お団子の積みかた
ゆであがったお団子がの表面が乾いた感じになってきたら、
三角の山に積み上げていきます。
接着剤を使う時に、
少し乾かしてから張り合わせたほうが、接着力が増すのと一緒です。
強い粘りで、お団子同士が支え合い形が保たれます。
乾燥がさらに進むと、
三角錐のかたちのまま持ち上げられるほどガッチリ固定されます。
一番下の土台になる部分を、
お皿なり、三角に折った半紙なりに図のようにならべます。
図は、真上から見たものです。
お皿だと、多少の位置の修正はきくのですが、
半紙だと一発勝負で難しそうですね。
ラップの上で並べていき、完全に固まってからはがし、
半紙に移動するのもいいかもしれません。
正三角形の土台ができたら、その上に、次の図のように積んでいきます。
ちょうど、くぼんだ部分に乗っていくので、難しい作業ではありません。
※上方から見ています。
筆者のお里では、
お皿に三角だんごをのせたあと、
施餓鬼用にと、お皿の端に一個足します。
その場合は、全部で21個になります。
その他 余談・月見だんごの積み方との違いなど
おだんごを作る粉について
スーパーなどでよく見かける、似たような粉に
もち粉、上新粉、白玉粉があります。
三角だんごは、だんご粉を使うことが多いです。
だんご粉とは、
もち米から作るもち粉と、うるち米(米飯用の米)から作る上新粉のブレンドです。
ちょうどいい粘りとかたさになる、使いやすい粉です。
もち粉は、粘りが強いので、大福や求肥などのび~とした食感に、
うるち米から作る上新粉はういろうなどのカチッとした食感になります。
上新粉は、粘りが少ないので加熱後につき返すこともあります。
白玉粉は、冷めても柔らかいのが持ち味なので、
積み上げるだんごには向いていません。
米をそのまま粉にしたものではなく
「寒ざらし」と呼ばれる所以の手間がかかる高級品です。
それぞれの粉は似ているようで、
見た目、食感が用途がはっきり違う個性豊かな材料です。
お月見だんごとの違い
お月見のおだんごも、積み上げて飾りますが、三角だんごとは積み方は違います。
三方にのせ、月の見える窓辺に、
季節の花(ススキ、萩、鬼灯など)や
収穫物(栗、イモ、梨など)と一緒にお供えするのが伝統的なお供えの仕方です。
なんか、
化学の教科書ぽくなっちゃった…。
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