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白菜の自家採種・苗移植・食害『ぽて²農場記’22』12月

今月のスポットは【白菜】
F1の自家採種でも白菜になったよ

横長にすると、スマホで見やすくなるかと思います。すみません。

自家採種でも、ちゃんと白菜になりました!が…。

12月、
白菜の大豊作の自慢したかったのですが、
予想外の事態に…

せっかくの結球した白菜を
みすみす失ってしまったのですが
途中経過も興味深かったので
見ていってください。

自家採種で白菜ができるか?
3パターンの種子の比較になりました

3パターンの種子とは、

園芸店で買った「市販の種子:A」、
昨年の白菜から採って冬の間保存していた
「自家採種の種子:B」(おととし植えたもの)、
そして、今年の春に咲いた花の「こぼれだね:C」(昨年植えたもの)、
の、3パターンです。

当初の予定では、

「市販の種子:A」と「自家採種の種子:B」の、
違いをみていこうと思っていました。

自家採種でも、遜色なく、
  『白菜』できるかな?

という実験です。

夏の暑さが落ち着いたころに直播して、
比較検討するぞ。

ところが

そろそろ、播種しようかという頃、

「こぼれだね」の発芽を
確認してしまいました。

冬越しした白菜は、春になると花芽がつきます。
それは、「菜花」として、美味しくいただけます。

菜花を収穫し、花を愛で、その後、放置したものが、結実し、
その種子がこぼれたり、茎ごと倒れたりで、土に降り
野草のように芽吹いたという流れです。

doguusisyou

至極まっとうに自然じゃの

御意

『こぼれだね』の経緯を写真で追う

春、昨年の白菜に花芽がつきました

越冬した白菜に花芽がついてきました。
結球しなかったもののほうが、よく花芽がつきます。

この花芽を、
『なばな』として
いただきます。
次々に伸びてきて
タップリ食べれます。

柔らかくておいしいよ。

採らないでいると、
花が咲いて

キレイな菜の花に…

花を放置していると、種子ができます。

この種子が自家採種の種子ということになります。
保存しておけば、翌年分の種子にできます。

「自家採種の種子:B」はこのように採ったものです。

今年も来年のために採種したよ。

とはいえ、

種子は、大量にできます。
全部はいらないので、そのまま朽ちるに任せておりました。

そして…、
夏の終わりごろ、ふと気がつくと、

白菜が結実していたその足元に、たくさんの芽が出ていました。

これが「こぼれだね:C」が発芽したものです。

元気なふたばがたくさん出たぞ。

そのまま、様子を見ていたら、

やがて、本葉が出、苗と言っていい大きさに育ちました。

間引きもしていないので、みっちみちに、密な状態です。

ちゃんとしたうねに、移植してあげよう。

これは、育ちそうじゃ。

直播からの移植

ひと株の場合の移植法

ひと株だけの移植なら、
ポッド苗のように、土ごと掘り上げ植えることができます。

この場合は、あらかじめ水やりしておくと
湿った土がかたまりになり、
運びやすくなります。

根も傷まなくて理想的。

苗が密着している場合の移植法

しかし、
今回のように、ギッシリ株が詰まっているときは、
そうはいきません。

一本を残して、あとは根元からハサミで切るなどすれば
土ごと移植できますが、ちょっともったいない…。

そこで、まとめて掘り上げ、
そのまとまりから、一株づつ分けていくようにします。

苗に負担はかかるとは思いますが、白菜は意外と丈夫でよく育ちます。

掘り上げ後、すぐ植えられるように
あらかじめ移植する場所を準備しておき
すぐに、水やりもできるように
ジョウロなど水をそばに置いておきます。

この場合は、
乾き気味のほうが、土がよくほぐれ
根を傷めにくいです。

過密の苗の移植法(イラストで解説)

まとまっている苗の周囲の土を、根を傷つけない深さまで
おおきく掘り上げます。

あらかじめ準備していた移植する場所まで、
かたまりのまま移植ごてに乗せ、運びます。

自然に土がこぼれるけど、
かえって好都合。

根が露出した状態での移植になります。

掘り上げた塊を移植場所へ持っていき
そこで一株つづに外していきます。

外しやすそうなところの苗から、根元をつまんで
ゆっくり時間をかけて引き出していきます。

根が絡んでいるのを意識して、切らないように心がけます。

ゆっくり、そっと引っ張っていくと
最初は抵抗を感じますが、あるところからすっと
きれいに外れます。

移植先の土の植穴は、
根が自然な形にのびのびできそうな深さまで掘り
そこへ水を注いでおきます。

植穴に外した苗を持っていき、
今まで生えていた深さと同程度になるように浮かせて支えます。

その状態で、少しずつ土を入れていきます。

土はのちのち少し下がるので、大目にこんもり入れます。

苗が安定したら手を放し、水をたっぷりやります。

水が入ったことで、土の高さが下がった時は、
周りと同じ高さになるように土を足します。

当分は、水切れが起きないように気をつけます。

根付いたようなら、地植えのありがたさ、
そんなに気を使わなくても、大丈夫になります。

完成です!

密植になっていた苗なので、かなり小さな苗もあります。

場所があったら、とりあえず植えてみるのがおススメです。
意外と育ちますし、仮に結球しなくても、
翌春『なばな』の収穫が期待できるからです。

天気予報を見て
雨の前日に移植すると楽だし、
高確率で根付きますよ~

実験の結果

というわけで、
A・B・C、3パターンの素性の苗の栽培がスタートしました。

写真奥側の育ちの悪いのが、小ぶりだった苗です。

結論を言ってしまえば、
どれも、ほぼ違いがなく、きちんと大きくなって結球しました。

お味や食感も大差ないと感じました。

自家採種、
できるじゃん!

強いて言えば、
こぼれだねが、早く発芽していた分、育ちも早く結球も早かったです。

今回使った自家採種の元の種は、
交配種(F1)の「中晩生90日」 タイプのものです。

スーパーマーケットの店頭にも並ぶような一般的な種子です。
ここ数年は同じ種を購入し栽培しています。

ただ、中には下記のような状態に育ったものもありました。

これは、「自家採種・B」からです。

かけ合わせた先祖の別の形質が出たのか、
ほかのアブラナ科の花粉が混じったのか分かりませんが
どう見ても白菜とは違った姿ですね。

高さは、周りの結実しかけている白菜と同じぐらいで
とても丈夫そうに見えます。

食べれそうでは
ありますね…

秋植えの野菜は、どんどんムシの被害が減っていき
食害の対策がとても楽

当園の場合は、雪が積もるまでに結球するかが重要なのですが
11月末までに、20個余りの結球が確認できました。


めでたしめでたし


とは、いかんかったのじゃ!

いきなりの大雪で収穫前のたくさんの白菜が埋まってしまいました。

畑が、一面真っ白に…。

見当をつけて、1メートル掘ってやっと白菜が見える状態に。

全部、掘り出すのは、無理だー。

白菜のほかにも、キャベツが6個、大根は数えきれず、コマツナも
全~部、埋まってしまいました。

恐るべし…

冬の間、雪室保存できる冬野菜をあてにしていていたので喪失感が半端なかったです。

この雪は、このまま根雪になり、
折を見て、掘り出そうと試みたものの、
結局、雪が完全に消えるまでどうにもできませんでした。


このあたりでは、
畑じまいは11月半ば
ということにはなっておるからの。

うまい具合に、
雪中で保存されて出てこないかなぁ…。

雪解け直後の白菜の姿

こ、これはなに?

いや、ホントにこれはなに?

白菜の中心が無くて、穴が開いてます。

畑に残っていたはずの白菜は、ほぼ、こんな感じです💦

人が収穫した後なら、茎を刃物で切った跡が残ります。

ネズミかな~?

ネズミ?は、中心の美味しいところだけ食べて、
結球していない白菜は手をつけていません。

手前のどうにか形が残っているものも、よく見ると喰いかけです。
中心から食べ進められてますね。

犯人として、ちゅー太の顔しか浮かびません。
雪の下で、天敵から守られながら白菜を食べていったのでしょうね。

もしかしたら、モグラ穴を使っての、地下からの侵入かも知れません。

というわけで、
埋もれた白菜は手に入れることはかないませんでした。

22年度の白菜の顛末一巻の終りです。

ちびちび苗を惜しんで移植し、結球しなかった分は、食害に合っていません。
今後は花芽が出て、菜花として美味しく頂けることでしょう。

そして、
結実した、たくさんの種子から、また白菜が栽培できるはずです。

とりあえずF1の自家採種でも
白菜は採れました。
これを、何代か続けてどうなっていくか
見てみたいと思います。

doguusisyou

固定種の白菜もあるから
それを使うのもよいのう

自家採種で覚えておくこと・F1種について

異なる品種を掛け合わせると、一代限りになりますが、
見た目が良くそろっていて、
病気に強いなどの望ましい性質の品種を作り出すことができます。
そのような第1代:(first filial generationto)をF1種といいます。

「F1種」の野菜では、採種しても、
その種子には品種の性質が受け継がれません。
つまり、
種子ができたとしても、親と同じ作物が育つことはありません。

固定種、自家採種については↓下記もご参考にしてください。

12月のスポット・
白菜のご紹介でした。

12月の日記 上旬

1日

通りすがりの田んぼに、めちゃくちゃいました🦢、コハクチョウ
路肩に停めて、遠くからの撮影が精いっぱい~
時間が許せば、じっくり見ていたかったです

雪が積もる前だと、目立つねー、君たちは
首長竜の群れみたい

昨日から、本気の積雪が始まったので 周囲は真っ白で
もう、しっかり保護色です

画像

2日

12月の初日は、こんな感じ
キレイに咲いていた薔薇に どんどん雪が積もっていきます

まだ、根雪には早いけど すでに一面、真っ白で
生き物たちには、厳しい季節

3日

雪が落ち着き、青空も見えてます
今後の週間予報では 雪か雨がずーっと続くようですが
雨ならしめたもの

積雪がとけたころ 畑に残ってる
ネギやダイコンや白菜、キャベツなど
一気に採り入れます
タイミング勝負!

それが終わると、 畑とは、しばらくお別れかもね

画像

4日

去年の今時分の畑の様子なんだけど
寒々しくて、面白いかな と思って出してきました
灌水用のバケツから
窓ガラスみたいな四角い氷がとれたので
お空に透かしてみました
青空だけど、気温は零下なんですね
とけてないってことは…

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5日

子どもが帰ってきたから 楽しい楽しいすき焼き~
ネギの量がちょっと多めかな?
いや、だいぶ多めだけれど
このために! 長ネギを たくさん育ててきたんだものー!

甘くて柔らかな、うちのネギ
まだまだあるよ いっぱい食べてー
もちろん肉もこれから入ります

画像

6日

半月ほど前、ニンジンを収穫して
大きめのプランターに
移植のように、土に挿しておきました

こんもり雪をかぶっちゃったけど
抜いてみると、ちゃっかり新鮮
葉は、適宜カットして モヒカン程度に残してます

保存法としてありかな
小ぶりのが、30本ほど入ってます

画像

8日

今年は、タヌキの動画を撮れなかったので
以前、撮影したのを 出してきました
身体の伸びるマジックを 見せてくれてます

もっと長い動画は、ブログ↓ に入ってるので

良かったら 見に行ってやってください

9日

ここのところ週間予報と にらめっこしてるんだけど
なかなか、畑に行けそうな日がないよ~

畑はきっとこんな感じ、 いや、もっと雪深いかな?…。
今日もせっせと吹雪いています
この写真は、去年の今頃です

白菜とキャベツとネギとダイコンが 畑に残っています

画像

12月の日記 中旬

10日

皆様の、応援のおかげで 晴れ間に恵まれ、
畑に来ることができました
本当に感謝いたします ありがとうございました

それで、重要なことですが …ここ畑です…
この下に、いろいろ 埋まったままになってます

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畑に続く農道は すでに、車両の入れる状態じゃなかったので、
膝までの雪藪こいで、進みました

400mほどかな? 息が切れて、大汗かいてます
途中すでに積雪に負けた倒木あるし…
僕の前に道はない 僕の後ろに道ができる 状態です

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膝まで埋まる雪やぶ、かき分けて
やっと、到着した畑で 白菜を掘った図

1メートル掘って やっと頭が見えました

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そして、雪を1メートル掘って
やっと、たどり着いた白菜を
うっかり シャベルでやっちゃった図

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タヌキの足跡が、雪に残っていました
とても、キレイにスタンプされていたので ご紹介いたします
うまく冬越しして お互い、また春に会いましょう
あんまり、作物は狙わないでね

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12月の日記 下旬

23日

夏に採れたカボチャを 冬至用にとっておいたら
なんか黄色っぽくなってます

冬至にカボチャを食べるのは
緑黄色野菜の少ないこの時期のビタミンを
保存がきくカボチャで摂ろうぜ ということらしいですが
ぎりぎり保存OKぐらいなので
お味はちょっと落ちると思うよー

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24日

ひと月以上前、収穫の長ネギが 新鮮に保ててます
写真のように 植木鉢に活ける保存法です
おススメできると思います

詳細は↓のブログでみれます


というところなのですが
ご紹介のページは、失敗談の分のお話です
よければ、見て笑ってやってください

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今年は、これで畑はおしまい

来年の5月頃までさようなら

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ぽてぽて実験農場記’22 過去記事はこちら

こちらもご覧ください

写真素材素材【写真AC】


左記のサイト「photoAC」から、
きれいな画質の写真がダウンロードできます。
枚数に制限はありますが、無料です。

当ブログに使った写真も投稿しています。

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