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グラジオラス・【植えっぱなしOK】育て方・増やし方

2023-05-26

グラジオラス
(Gladiolus hybridus)
放任栽培のポイント

横長にすると、スマホで見やすくなると思います。
すみません。

グラジオラスは、腹の足しにはならないものの、
切り花の高価な時期に大活躍してくれます。

金銭的なお得感でいえば、
ぽてぽて実験農場、一番の稼ぎがしらです。

助かってます!

アヤメ科グラジオラス属の総称で、園芸品種が数多くあります。

花色も、大きさも豊富で見た目ゴージャス。
唐菖蒲、阿蘭陀菖蒲という和名もあります。

gladiolusはラテン語で剣を指します。

まさに菖蒲の縁起と一緒ですね。

Gladiator・グラディエーター(剣闘士)
か、なるほど

グラジオラスの放任栽培のコツ

植えっぱなしで大丈夫!

園芸書などには、非耐寒性の球根ということで紹介されています。

でも、寒冷地の雪深い山の中の『ぽてぽて実験農場』でも、

植えっぱなしで大丈夫です。

深く、雪に埋もれるので、
かえって保温になっている?

植える場所は、とくに選びませんが、

日当たりが良いことが重要です。

日当たりがあまりに悪いと、葉が伸びても、花がつかないこともあります。

植物を育てる時は、
原産地に近い環境にしてあげれば、基本的に正解です。

グラジオラスの原産地は、地中海沿岸、アフリカです。

温暖、やせ地、乾燥、日照。
って感じかな。

※品種改良が重ねられた品種は、この限りではなくなってます。

植え方(深さ、間隔)

グラジオラスの球根は、深植えします。

球根本体の三倍の深さです。

深く植えたと思っても、
雨などで土は締まって、どんどん高さがが減っていきます。

花のころには、球根が顔を出すほどになっていることもあります。

新しい球根は、古い球根の上にできるんじゃ。

様子をみて、株もとに土寄せしましょう。

花が倒れることも防ぐ効果も期待できます。

花は咲き始めると、上が重くなるので
本当に良く倒れるよ。

倒れないようにするには

花芽が伸びた段階で、支柱を立てると間違いありません。

倒れたものを、花が咲き始めてから、起こしても、
残念ながらまっすぐには戻りません。

とはいえ、
支柱が有効と分かっていても、
たくさん植えているときは、全部に支柱は大変です!

『順番に咲いていく花の状態を見て、
  倒れそうなものにのみ立てる。』 でも、

まあ、どうにかなります。

曲がったのも、趣ということで…?

売り物じゃないし。

深植えにすると、倒れにくくなります。

ひもや支柱などで丈夫な格子を作り、
その枠の中にそれぞれが入るようにして支えるという方法もあります。

切り花にする

切り花として利用するには、ある程度長さが必要です。

といっても、むやみに長く切っても無駄なだけです。

今後のためにも、球根に送る栄養を作るために必要な葉は、
できるだけ残したいものです。

花の軸だけを、一番上の葉と交差(ぴったりと重なっているところ)するところで切ると、ちょうどいい感じです。

花の軸と葉が交差するところ、それで長さが足りないようなら、
茎にぴったり重なっている葉一枚分ごと切ります。

下の花からしおれていくので、

毎日、花ガラを摘み、花瓶の水を新しくしてあげると
先端のつぼみまで咲き、長くたのしめます。

茎はその都度バランスを見て切り詰めていきます。

様々な、色、花弁の形があります。

増やし方

植えっぱなし球根の管理

球根を充実させるため、花を収穫後も、葉を繁らせ、

そのまま、枯れるまで、そっとしておきます。

そのころには、親球根の周りに小さな球根がつきます。

その球根からは、翌年新しい株が育ち、増えていきます。

その増えた球根をもぎ取って(分球)新しい場所に植えていくこともできます。

小さすぎると、翌年は花がつかなかったりしますが、
2㎝ほどでも、結構咲いてくれる品種もあります。

咲かなかった場合も、そのまま葉を繁らせるままにしておけば、
球根が成長して、次の季節以降に咲いてくれます。

ほかに、グラジオラスは一個の球根に数個の発芽点があるので、
大きな球根を刃物で切り分ける方法もありますが、やったことはありません。

分球だけで、十分増えるもん!

木子

掘り上げた球根の周りには木子(きご)という豆のような小さな球根がたくさんついています。

これも、植えておけば全部が発芽するわけではありませんが、

翌年、ヒョロヒョロの葉が伸びてきます。

手前のヒョロヒョロは、木子の成長したものです。

込み合ったところを、掘り上げた際に、

小さな木子だけを集め、一握りづつ埋めておきました。

予想以上に、発芽しました。

小さな木子も、数年かけて育てていくと立派に花を咲かせます。

そのころには、過密になるので、掘り上げて分球します。

植えっぱなしの木子の管理

植えっぱなしにしていると、大株の足元に木子からの細い葉が育ってきます。

特に、大株の生育に影響しているように見えないので、放置しています。

気になる向きは、間引くのもありですね。

雑草と一緒に
ついつい、むしっちゃうことも良くあります。

全部を大事にしていると、植える場所に困るよ。

植えた場所の管理

植えっぱなしでも、大丈夫なのですが、

数年経過すると、混み合いすぎたり、

枯れてしまって、ぽっかり間が空いた部分なども出て、雑然としてきます。

株が込み合ってきたら、掘り上げて、分球し、
植えなおすとスッキリします。

植える場所を変えたり、肥料を入れるのもいいですね。

ぽてぽて実験農場は、なんちゃって自然農法です。

自然農法は、
雑草などとも共存することにより、
土中の生物相が健全に保たれて、土壌の成分のアンバランスや、
病害虫の発生が抑えられるという理屈です。

病気や害虫、連作障害が出るかどうかは、注意してみています。

今のところは、まったく問題ありません。(同じ場所で数年ごとに分球、十数年経過)

花のつきが悪くなったら、育てる場所を変える、
ぐらいの感じでいいのでは?

こんな感じで、ポイントをおさえると放任栽培でき、
ほとんど、手間はかかりません。


球根を掘り上げた時

さて、
球根を掘り上げた時、かなり球根の数が増えているはずです。

小さいものも含めると3倍ほどには増えています。

それをふまえて、掘り上げるときは、前もって追加で植える場所の検討もしておきましょう。

除草したりして準備しておけば、掘り出してすぐ植え付けられて、作業がスムーズです。

まあ、処分してしまえば
すむ話なんですけどね。

なんか気の毒で、
結局、全部植えてしまうよね。

増える一方です。

春まで保存したいときは、ネットに入れてつるすなどして、乾燥させ、
紙でくるんだり紙箱に入れて、室内で保管してください。

密封してしまうと呼吸ができず、
腐っちゃいますよ。

春に植えるときは、霜の心配のなくなった頃、植え付けます。

地植えの場合は、特に水やりはいりません。

大体、植えてから3か月で花が咲くので、お盆の仏花にしたいときは5月には植えましょう。


ささやかな、悩み

いろいろな品種、色を混ぜて植えていると、
植え替えの度にシャッフルされてしまいます。

だいたい、同じ色(品種)が同じ時期に咲くので、管理上、

「同じ色をまとめて植えたいなー。」と思います。

そのために、株ごとに何かしるしをつけておきたいのですが、

それが、なかなか難しい…。

シャッフルされ放題です…。

ずぼら、だからじゃの!