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誰でもできる雪囲い(冬囲い)の手順『ぽて²農場記』

2023-10-23

誰でも簡単にできる雪囲い

横長にすると、スマホで見やすくなるかと思います。すみません。

「雪囲い」とは

雪囲いとは、
樹木の枝や幹が雪の重さで折れるのを防ぐために支柱や縄を使い補強することです。
植物を寒さから守る意味合いの冬囲いとは、意味合いが少し違います。

専門家(庭師)に依頼すると、
「雪吊り」に代表されるように見目麗しく作り上げてくれます。

とはいうものの、費用もかかります。

素人なりの思い思いの工夫を凝らす雪対策をご紹介します。

民家の庭木にも雪吊り

雪囲いの基本

伝統の基本の雪囲い 

まず、正統派、伝統の雪囲いの概要です。

準備するもの

  • 支柱
  • 荒縄
  • むしろ

支柱は、ホームセンターで売っている角材を使います。

専用に、端を削りとがらせて、土にさしやすくしたものもあります。
毎年、同じものを使い続けますが、
傷んでくるので様子を見て買い替える必要があります。

一本200円ぐらいです

は、荒縄を使います。

藁でなった極太のものです。
縄は樹木に直接巻き付けることもあるので、
植物を傷つけない太さと柔らかさで最適です。

ひとくくり1200円ぐらいです

むしろは、植物に巻き付けて使います。

支柱を立てた周りを、むしろで囲むと
小枝が積雪で折れることを防ぎます。
見た目も風情があり、防寒防雪も完璧です。

とは、いうものの…。

最近の準備物

支柱は、角材がベストですが、
雪に耐えられれば、要はナンでも大丈夫です。

荒縄は、太くて扱いにくいうえ、ちょっと高価なので、
荷造り用のビニールひもを使うことも増えています。

植物に直接、縄をかける時は、荒縄を使うことが多いです。

むしろも、手に入りにくいので、
目の細かいナイロン製のネットを使うのが、一般的になってきました。
トウモロコシなどのカラス除けネットに使われるようなものです。

専用のものも、市販されています。

雪がこいの基本形

写真①

雪囲いをしたい植物が収まるように、支柱を三本周りに立てます。

上部をひもでくくり、三角をつくります。

周りを、縄で囲んでいきます。
むしろやネットを使う時は、くるんだ上から縄で巻いていきます。

基本形の詳細

支柱たて

雪囲いをする予定の植物が、
支柱で作った三角にちょうど収まるような長さの支柱を三本準備します。

市販の角材は大体決まった長さで販売しているので、
かこいたい植物の形状から目算で選びます。

角材の角度は、植物の高さや、枝葉の繁り方でも変わります。
仮に立ててみて、植物との兼ね合いから安定する角度を調整します。

支柱をちょっと楽に立てるコツ

慣れてきたら、支柱を三本束ね、先を緩く結わえてから、
傘を開くように広げると、効率良いです。

広げると、上部を結わえたひもが締まります。
角度は調整できます。

少々、土にさしにくくなるので、ご留意ください。

縄がけ

支柱の周りを縄(ひも)で巻いていきます。

支柱の補強でもありますが、
枝葉を支えたり、はみ出した枝を三角の中に閉じ込める意味合いもあります。

専門家は、一段巻くごとに縄を切っていきますが、
自前で行う時は、毎年縄を使いまわしたいので、
切らずに全体をグルグル巻いていきます。

ただ、グルグル巻いていくだけでは、緩んでしまうので、
支柱に当たるごとにひと巻きしていくことが多いです。
(写真⓵参照)

ひもを楽に巻くコツ

実際やってみると、わかりますが、
長さのあるひもを支柱ごとにひと巻きしていくのは、
やたらと手間がかかります。

長いままだと、ひもの端を引き出すのに手間取りますし、
ひもを巻いて玉にしても、
枝葉が込み入ってくると、そこを通すのに、
からんだり、狭かったりとスイスイいきません。

そこで、
巻いていく途中で、二本どりにして結び、留めていく、
こちらの留め方をおススメしたいです。

簡便な留め方ですが、ひと冬、大丈夫ですし、
ほどくのも簡単です。

⓵ひもを巻いていき、支柱に近くなったら二本どりにして
長く引き出します

②二本どりで支柱をひと巻きし、③ひと結びします。

④ひもが留められたので、一段下げて巻き続けていきます。

最後まで巻いて、ひもが少し残っても、切らないで図のように巻いておけばひもに無駄が出ません。

次回以降使う時に、多少の長さの増減がカバーできます。

むしろ(ネット)で巻く

最近は、ネット使用がほとんどで、
公園ぐらいでしか見かけなくなりました。

巻いて、上を縄で縛る。です。

ムシ対策として、幹に巻いているものは今でもよく見かけます。
でも、こちらは冬囲いの区分ですね。

ネットは、むしろと違って幅もあるので、
人の背より低いぐらいのものなら、
支柱に上からかぶせて覆ってしまうこともできます。

上をくくり、下のひらひら部分を支柱に結わえ付けていけば、OKです。

もちろん、
むしろを使う時のように巻いて、上から縄で縛るのも定番です。

この、テントのような雪囲いの足もとには、
小ぶりの植木鉢を収めて避難させることもできます。

基本的には、上記のような感じで雪囲いをします。

囲わないと、枝が折れたり、倒れたり
うっかりすると幹が半分に折れたりもします。

雪から守るために、ぎゅうぎゅうに縛るのですが、
植物はどう思っているのでしょうね。

春に、雪囲いをはずすと、
「ふう、さっぱりした~。」
という顔をするよ。

雪囲いのいろいろな形

三本の支柱の上をくくり、三角を作ってかこう

『三本の支柱の上をくくり、三角を作ってかこう』の基本の形です。

写真の支柱は竹を使っています。

保護しなくてよさそうな形状なら、
ネットやむしろは使わないことも多いです。

支柱を一本立てて、縄で巻く

細い一本立ちの低木に
添え木をして縄をかけています
こちらは、プロ仕様です
細いたくさんの枝を、まとめてくくっています

板状のものを使う

専用の板を毎年使います
こちらも、プロ仕様ですが、
すのこ状のものがあれば自分でもできますね

市販のすのこを利用するラクチンな方法

隙間の多い、押し入れ用のすのこを、ふたつ準備します。

端をひもでつないで開くと、小さな庭木の雪囲いを楽ちんに作れます。

すのこ状に組んである雪囲い専用のものも、市販されています。

それらの複合と変形

横に長いとこんな感じ
毎年使う専用の資材で、効率アップ
杉の枝をただ、束ねています
支柱の中に物干し竿もみえますね
すだれを使ってます
大木用の支柱の木材にとまるシジュウカラ

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ぽてぽて実験農場記’22 過去記事はこちら

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家庭菜園『ぽてぽて実験農場』日記【11月3日】⓵ はこちら

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