キリギリスの脱皮〈不遇を乗り越える！〉『ぽて²実験農場』発
不遇を乗り越えてがんばる
キリギリスを見つけました
真夏の畑で見つけたもの
8月12日、お盆用にグラジオラスを採りにやってきたときのことです。
久しぶりに、雨が降り作物も一息ついたのですが、それ以上に雑草の皆さんがものすごいことになりました。
そんな草藪に、なにか視界に引っかかるものが…。
なんかクチャっとした、白っぽいものが風に揺られています。
よくよく、みると、キリギリスです。
キリギリスがツユクサにぶら下がっています。
最初、蜘蛛の巣にでも捕まったのかと思い、取ってやろうかどうか、と迷ったのですが…。
これは、脱皮中じゃないですか！
キリギリスの脱皮は、初めて見るよ！
チョウの羽化なんて、一分ほどですんでしまいます。
ちょっと、焦りながら撮影開始です。
キリギリスの脱皮のようす
動画に編集しました。
よろしければ、ご覧になってください。
キリギリスの脱皮 〈連続写真〉
脱皮開始、間もない感じです。
翅が、まだ小さいです。
おしりが、抜けません。
なかなか、ぬけません。
懸命に、もがいているのですが、おしりの先が、どうしても抜けないまま、7分ほど経過してしまいました。
引っ張ってやろうかと思ったのですが、下手に手を出すと、ケガをさせてしまいそうです。
その間に、伸びてきた翅がクシャクシャです。
このまま、固まってしまわないだろうか？
‼ これまでと違う動きをしています！
見ているこちらも、力が入ってしまいます。
がんばれー
ガンバレ～
もうちょっと…。
抜けた…。
抜けました！
頭が上になると、クシャクシャの翅がスウッとのびました。
そばに、抜け殻が、見えます。
このまま、しばらく身体がしっかりするまで、じっとしています。
脱皮、完了です！
良かった。ホッとした。
よく見ると…、
キリギリスの脱皮を見たのは初めてなので、よくわからないのですが、思ったより時間がかかっていた気がしました。
お気づきと思いますが、この動画のキリギリスは、後ろ足が一本なんです。
それで、踏ん張りがきかなかったのかな。
抜け殻のほうも、後ろ足が一本なので、脱皮の際の事故ではなく、脱皮前からの状態だとわかります。
頑張ってきたんですね。 そして、これからも！
ガンバラネバ‼
と、決意を胸にゆくのでありました。
ちなみに、産卵管がないので、オスですね。
それにしても、抜け殻の小さく見えること！ 抜け出た後のみずみずしさ！
人間も脱皮できたら、お肌つるつる、キレイでいられるんだろうな～。
キリギリスって…
キリギリスというと、アリとキリギリスのお話が思い浮かびます。
確かに、お花の上にいるのを、よく見かけます。
細い手足、裾の長い衣装、音楽を奏でて～♪ といかにも労働とは無縁のムードです。
でも、 お花の上にいるワケは、花粉を食べているのもそうなのですが、実は、お花にやってくる自分より小さなムシをとって喰っているんです。
キリギリスは雑食です。
鳴き声の鑑賞のために飼うこともありますが、ナスやキュウリばかりではなく、カツオ節などのたんぱく質も必要です。
共食いも、よくするので、カゴに、たくさん飼うのは避けたほうがいいですね。
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家庭菜園『ぽてぽて実験農場』日記 【10月24日】別冊 - 2021年 秋 -
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