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ニジュウヤホシテントウの駆除法・成虫も幼虫も! 

2023-06-28

ニジュウヤホシテントウ
薬を使わない退治方法

横長にすると、スマホで、見やすくなると思います。すみません。

ニジュウヤホシテントウの外観

ニジュウヤホシテントウは知る人ぞ知る畑の厄介者です。
オレンジ色で、まるくて、
ちょっと目には かわいいテントウムシ に見えます。

畑を始めたころは、益虫と誤解し「かわいいね~。」と眺めていました。

まったく、だまされました。


別名、テントウムシダマシ とも呼ばれます。

食い荒らされたナスの葉にいるニジュウヤホシテントウ

ニジュウヤホシテントウの被害

ニジュウヤホシテントウは、日本各地に生息します。
つまり、どこにでもいます。

ナス科、ウリ科の植物を好んで食べます。

冬場は成虫のままで冬越えします。
そのため、春先にはジャガイモの被害がひどいです。

やっと芽が出て成長を始めたころ、どこからともなく集まってきます。

一株に10匹ほども取りついてきます。

ほかの作物、雑草などの植物自体が少ない時期のため、
全員集合状態で喰い放題です。
弱って枯れてしまったり、成長が止まってしまうこともあります。

ジャガイモも、成長すると少々食べられても、問題ないのですが、
まだ若い時期は見過ごせない被害になります。

 枯れるよ!マジで!

春先の、被害をしのいだとしても、

厄介なことに、ニジュウヤホシテントウは、
世代交代を繰り返し、晩秋まで絶えることはありません。

夏場は、キュウリやナス、トマトを荒らし、葉のみならず、実まで食べ、キズだらけにします。

卵の時期は約一週間。

幼虫の時期は約一か月。

幼虫も、ナス科、ウリ科の植物をどん欲に食べまくります。

ニジュウヤホシテントウの食害

 むごい…。

ニジュウヤホシテントウの天敵は?

ニジュウヤホシテントウには、天敵に当たる生き物は存在しないようです。
でさえ食べません。

カマキリが幼虫を捕えているのを見たことがあります。

とはいえ、ジャガイモが幼い時期(春先)では、
カマキリも孵化したての5㎜サイズです。 役に立ちそうもありません。

寄生バチにも、やられることがあるようですが、限度があります。

コンパニオンプランツとして
ギシギシを一緒に植える方法もあるようです。

ギシギシのほうをよく食べるので、
ジャガイモには来ないという理屈ですが、
ギシギシもしっかり食べ、なおかつ、ジャガイモにも来ています。

なんちゃって自然農法でやってますので、
基本不耕起です。
そのため、試しに導入したギシギシが、
畝上の大きな雑草となって、ちょっと困っています。
(土壌の健康維持には役立っているかもしれません。)

薬剤は、数種類あるようですが、使いたくはないですよね。

となると、        
直接、捕まえていくしかありません。

ニジュウヤホシテントウの捕まえにくさ

ニジュウヤホシテントウは、動きは遅いのですが、
厄介な性質を持っています。

⓵ 捕まえようとすると、
乗っかっていた葉からコロリと転がり落ちます。

② 背中が派手な色の割には、裏側は土に紛れるような色合いで、
転がり落ちると見失ってしまいます。

 ひっくり返った状態で足を縮め、
 じっと物陰にいると、まず、見つけられません。

③ 硬い身体を持っているので、
 土の上で少々踏まれたぐらいではへっちゃらです。

④ おまけに、
いよいよあぶなくとなると、翅を出して飛んでいきます

 まったく、厄介な奴! 

ニジュウヤホシテントウは捕殺しよう!

準備するもの

透明なものが使いやすいです。

捕獲の際に便利なのが、百円ショップなどでも売っている蓋つきの調味料入れです。

軽くて丈夫で、安いです。
もちろん使い古しで大丈夫です。

ニジュウヤホシテントウの捕獲には
これが一番! 

すぐ、飛んで逃げるウリハムシにも、効果的! 

使い方

片手で持ち、ふたを開けた状態で、
ニジュウヤホシテントウがいる葉の下に構えます。

ちょっと刺激すると、自ら転がり落ちたムシが、容器の中に入ります。

コロン! と小気味のいい音がします。 

飛んで逃げようとしても、
支えていた親指を外すだけでふたが閉まるので、もう逃げられません。

色々試しましたが、これが一番です。

たっぷりはいるよ!
昆虫採集みたいで、ちょっと楽しい。

こんな感じ↓のものです。


処分方法

結構な量は入るのですが、虫自体もたくさんいるので、
だんだん、容器がムシで一杯になってきます。

そうなると、逃げだしやすくなります。
適宜、中身を捨てなければなりません。

さて、中身はどう処分したらいいでしょうか。

 殺処分ということだよね…。

焼く…? 水没…? 圧殺…?…

 穴を掘って、埋めるのじゃ。

あまりエグイ思いもしたくありません。

将来的に、肥料となって無駄にしていない感じにもなりますし、
土に埋めちゃうのがよさそうです。

でも、
ふんわり埋めても、長く苦しめるだろうし、
土をかきわけて這い出てきても困ります。

深く土を掘り、埋めた後は、ギュウギュウに踏んでおきます。

自然農法では、
うねを踏むのは望ましくないのじゃ。
通路部分にするか、
ビニール袋等に詰め替えて、水没させた後、
埋めるのもいいかもじゃな。

夏場は、密閉した容器内が高温になり
放置しておくだけで全滅することもよくあるじゃ…。

この時に呪文を唱えます。
「次は、もっといいものに生まれ変わってください💛」

気がすこしラクになるおまじないです。

コレヨリノチノヨニウマレテヨイオトキケ

doguusisyou

これもいいのう💕

重要ポイント

始めは、獲っても、取っても、出現しますが、
根気強く捕獲し続けていると、だんだん数は減ってきます。

少なくとも、

幼虫が孵って、手が付けられない状態になることは防げます。

卵、幼虫について

せっせと、成虫を捕まえ、
特に、
番っているものはぜったい見逃さない!つもりでいるのですが、
スキを突かれ、卵を産み付けられたり、幼虫が孵ったりします。

どう対処すればいいでしょうか?

葉の裏に産み付けられた卵
幼虫

卵を見つけたら、すりつぶしてしまいます。
孵化したら、とても厄介です。

ちょっと嫌だなと思ったら、葉ごと切り取って埋めてしまいます。

葉の裏をチェックしましょう。
卵の色が強めなので見つけやすいです。

すぐ近くにある雑草に産み付けられていることも多いです。

幼虫

幼虫は、成虫に負けない食害もあります。

30~40匹ぐらい、まとまって発生します。

 きゃ~!

成虫のように転がり落ちる作戦は取らないし、
体が柔らかく潰れやすいので捕獲は、大変不愉快な作業になります。

ひとつひとつ、こそげおとすか、つまみ取るか、潰すか、です。

多少、葉が傷みますが、
こそげおとすときには、鎌は、なかなか、使いやすいです。

 葉を、裏返すとこれだから、ショックが大きいです💦

幼虫の方が厄介です。
 孵化させないのが一番!

確実に、ムシが土に落ちたのを確認しましょう。
落としたつもりでも、別の葉に乗っかって難を逃れているものもいます。

しっかり、しがみついているので、ゆすったぐらいでは落ちません。

確実に捕殺しないと、
後日、生き残ったのが肥え太っているじょ。

 あんなにがんばったのに、
なんで、まだいるの~

と、なるのじゃ!

土寄せの除虫効果

ジャガイモの上の方で、食害していたものも、
サナギになる時は、株もとの目立たない場所に移動します。

そして、雑草が近くにあると、
ジャガイモではなくて、雑草の方で蛹化していることが多いです。

自分たちの食害で、ジャガイモが弱るのを知っているかのようです。

わざと雑草を残して、蛹化の時期に除草すれば、
一網打尽。 になったりするかな…。

そして、気づいたのですが、

この時期の土寄せは、イモを日に当てないようにするだけじゃなく、

このサナギを埋めてしまうという、
意味もあったのでは…?

土寄せは、
ジャガイモが大きくなる場所を確保したり、
倒伏を防いだり、
イモが緑化するのを防いだり、
除草を兼ねるなど、

いいことがいっぱいの作業です。

さらに、除虫も兼ねているのではないかと思い当たり、
先人の知恵にちょっと感動!

ニジュウヤホシテントウの幼虫は、
さっと土が被る程度でも、抜け出してこれません。
成虫は、5㎝ほど埋まると出られないようです。

スキマがあると出てくるけどね…。

ちなみに、マメハンミョウは、
5㎝ほど埋めても、全然平気で、抜け出してきます!

益虫のテントウムシたちはこちらです

アブラムシを食べてくれる肉食のテントウムシは写真↓のような姿をしています。

人気者のナナホシテントウ
羽化したてと、
さなぎの抜け殻

いろいろなパターンの模様がありますが、
ニジュウヤホシテントウと違ってツヤツヤです。

はっきり区別できます。

ニジュウヤホシテントウはツヤがなく、産毛があるような質感です。
益虫のテントウムシは、ご覧のようにツヤッツヤ✨です。

また、動き方も、もぞもぞしているニジュウヤホシと異なり、
さも忙しそうにせかせか動き回ります。

そして、高いところまで登ると、
すぐに飛んで行ってしまいます。

スカウトして、
自宅のつるバラに居を移してもらった一族がいます。
それ以来、世代を重ねながら、
ずっと、アブラムシ対策を担当してくれています。
 感謝♡。

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