ニジュウヤホシテントウの駆除法・成虫も幼虫も!
ニジュウヤホシテントウ
薬を使わない退治方法
横長にすると、スマホで、見やすくなると思います。すみません。
ニジュウヤホシテントウの外観
ニジュウヤホシテントウは知る人ぞ知る畑の厄介者です。
オレンジ色で、まるくて、
ちょっと目には かわいいテントウムシ に見えます。
畑を始めたころは、益虫と誤解し「かわいいね~。」と眺めていました。
まったく、だまされました。
別名、テントウムシダマシ とも呼ばれます。
ニジュウヤホシテントウの被害
ニジュウヤホシテントウは、日本各地に生息します。
つまり、どこにでもいます。
ナス科、ウリ科の植物を好んで食べます。
冬場は成虫のままで冬越えします。
そのため、春先にはジャガイモの被害がひどいです。
やっと芽が出て成長を始めたころ、どこからともなく集まってきます。
一株に10匹ほども取りついてきます。
ほかの作物、雑草などの植物自体が少ない時期のため、
全員集合状態で喰い放題です。
弱って枯れてしまったり、成長が止まってしまうこともあります。
ジャガイモも、成長すると少々食べられても、問題ないのですが、
まだ若い時期は見過ごせない被害になります。
枯れるよ!マジで!
春先の、被害をしのいだとしても、
厄介なことに、ニジュウヤホシテントウは、
世代交代を繰り返し、晩秋まで絶えることはありません。
夏場は、キュウリやナス、トマトを荒らし、葉のみならず、実まで食べ、キズだらけにします。
卵の時期は約一週間。
幼虫の時期は約一か月。
幼虫も、ナス科、ウリ科の植物をどん欲に食べまくります。
むごい…。
ニジュウヤホシテントウの天敵は?
ニジュウヤホシテントウには、天敵に当たる生き物は存在しないようです。
鳥でさえ食べません。
カマキリが幼虫を捕えているのを見たことがあります。
とはいえ、ジャガイモが幼い時期(春先)では、
カマキリも孵化したての5㎜サイズです。 役に立ちそうもありません。
寄生バチにも、やられることがあるようですが、限度があります。
コンパニオンプランツとして
ギシギシを一緒に植える方法もあるようです。
ギシギシのほうをよく食べるので、
ジャガイモには来ないという理屈ですが、
ギシギシもしっかり食べ、なおかつ、ジャガイモにも来ています。
なんちゃって自然農法でやってますので、
基本不耕起です。
そのため、試しに導入したギシギシが、
畝上の大きな雑草となって、ちょっと困っています。
(土壌の健康維持には役立っているかもしれません。)
薬剤は、数種類あるようですが、使いたくはないですよね。
となると、
直接、捕まえていくしかありません。
ニジュウヤホシテントウの捕まえにくさ
ニジュウヤホシテントウは、動きは遅いのですが、
厄介な性質を持っています。
⓵ 捕まえようとすると、
乗っかっていた葉からコロリと転がり落ちます。
② 背中が派手な色の割には、裏側は土に紛れるような色合いで、
転がり落ちると見失ってしまいます。
ひっくり返った状態で足を縮め、
じっと物陰にいると、まず、見つけられません。
③ 硬い身体を持っているので、
土の上で少々踏まれたぐらいではへっちゃらです。
④ おまけに、
いよいよあぶなくとなると、翅を出して飛んでいきます。
まったく、厄介な奴!
ニジュウヤホシテントウは捕殺しよう!
準備するもの
捕獲の際に便利なのが、百円ショップなどでも売っている蓋つきの調味料入れです。
軽くて丈夫で、安いです。
もちろん使い古しで大丈夫です。
ニジュウヤホシテントウの捕獲には
これが一番!
すぐ、飛んで逃げるウリハムシにも、効果的!
使い方
片手で持ち、ふたを開けた状態で、
ニジュウヤホシテントウがいる葉の下に構えます。
ちょっと刺激すると、自ら転がり落ちたムシが、容器の中に入ります。
コロン! と小気味のいい音がします。
飛んで逃げようとしても、
支えていた親指を外すだけでふたが閉まるので、もう逃げられません。
色々試しましたが、これが一番です。
たっぷりはいるよ!
昆虫採集みたいで、ちょっと楽しい。
こんな感じ↓のものです。
処分方法
結構な量は入るのですが、虫自体もたくさんいるので、
だんだん、容器がムシで一杯になってきます。
そうなると、逃げだしやすくなります。
適宜、中身を捨てなければなりません。
さて、中身はどう処分したらいいでしょうか。
殺処分ということだよね…。
焼く…? 水没…? 圧殺…?…
穴を掘って、埋めるのじゃ。
あまりエグイ思いもしたくありません。
将来的に、肥料となって無駄にしていない感じにもなりますし、
土に埋めちゃうのがよさそうです。
でも、
ふんわり埋めても、長く苦しめるだろうし、
土をかきわけて這い出てきても困ります。
深く土を掘り、埋めた後は、ギュウギュウに踏んでおきます。
自然農法では、
うねを踏むのは望ましくないのじゃ。
通路部分にするか、
ビニール袋等に詰め替えて、水没させた後、
埋めるのもいいかもじゃな。
夏場は、密閉した容器内が高温になり
放置しておくだけで全滅することもよくあるじゃ…。
この時に呪文を唱えます。
「次は、もっといいものに生まれ変わってください💛」
気がすこしラクになるおまじないです。
コレヨリノチノヨニウマレテヨイオトキケ
これもいいのう💕
重要ポイント
始めは、獲っても、取っても、出現しますが、
根気強く捕獲し続けていると、だんだん数は減ってきます。
少なくとも、
幼虫が孵って、手が付けられない状態になることは防げます。
卵、幼虫について
せっせと、成虫を捕まえ、
特に、
番っているものはぜったい見逃さない!つもりでいるのですが、
スキを突かれ、卵を産み付けられたり、幼虫が孵ったりします。
どう対処すればいいでしょうか?
卵
卵を見つけたら、すりつぶしてしまいます。
孵化したら、とても厄介です。
ちょっと嫌だなと思ったら、葉ごと切り取って埋めてしまいます。
葉の裏をチェックしましょう。
卵の色が強めなので見つけやすいです。
すぐ近くにある雑草に産み付けられていることも多いです。
幼虫
幼虫は、成虫に負けない食害もあります。
30~40匹ぐらい、まとまって発生します。
きゃ~!
成虫のように転がり落ちる作戦は取らないし、
体が柔らかく潰れやすいので捕獲は、大変不愉快な作業になります。
ひとつひとつ、こそげおとすか、つまみ取るか、潰すか、です。
多少、葉が傷みますが、
こそげおとすときには、鎌は、なかなか、使いやすいです。
葉を、裏返すとこれだから、ショックが大きいです💦
幼虫の方が厄介です。
孵化させないのが一番!
確実に、ムシが土に落ちたのを確認しましょう。
落としたつもりでも、別の葉に乗っかって難を逃れているものもいます。
しっかり、しがみついているので、ゆすったぐらいでは落ちません。
確実に捕殺しないと、
後日、生き残ったのが肥え太っているじょ。
あんなにがんばったのに、
なんで、まだいるの~
と、なるのじゃ!
土寄せの除虫効果
ジャガイモの上の方で、食害していたものも、
サナギになる時は、株もとの目立たない場所に移動します。
そして、雑草が近くにあると、
ジャガイモではなくて、雑草の方で蛹化していることが多いです。
自分たちの食害で、ジャガイモが弱るのを知っているかのようです。
わざと雑草を残して、蛹化の時期に除草すれば、
一網打尽。 になったりするかな…。
この時期の土寄せは、イモを日に当てないようにするだけじゃなく、
このサナギを埋めてしまうという、
意味もあったのでは…?
土寄せは、
ジャガイモが大きくなる場所を確保したり、
倒伏を防いだり、
イモが緑化するのを防いだり、
除草を兼ねるなど、
いいことがいっぱいの作業です。
さらに、除虫も兼ねているのではないかと思い当たり、
先人の知恵にちょっと感動!
ニジュウヤホシテントウの幼虫は、
さっと土が被る程度でも、抜け出してこれません。
成虫は、5㎝ほど埋まると出られないようです。
スキマがあると出てくるけどね…。
ちなみに、マメハンミョウは、
5㎝ほど埋めても、全然平気で、抜け出してきます!
益虫のテントウムシたちはこちらです
アブラムシを食べてくれる肉食のテントウムシは写真↓のような姿をしています。
いろいろなパターンの模様がありますが、
ニジュウヤホシテントウと違ってツヤツヤです。
はっきり区別できます。
ニジュウヤホシテントウはツヤがなく、産毛があるような質感です。
益虫のテントウムシは、ご覧のようにツヤッツヤ✨です。
また、動き方も、もぞもぞしているニジュウヤホシと異なり、
さも忙しそうにせかせか動き回ります。
そして、高いところまで登ると、
すぐに飛んで行ってしまいます。
スカウトして、
自宅のつるバラに居を移してもらった一族がいます。
それ以来、世代を重ねながら、
ずっと、アブラムシ対策を担当してくれています。
感謝♡。
Twitterでぽて²農場 つぶやいています
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